「税金って、自分で払うの?」
そんな疑問を持ったことがある人も多いと思います。特に会社に勤めていると、税金を“払ってる感覚”があまりないですよね。
実は、会社員の税金は「天引き」で支払われているんです。
◆ 「天引き」ってどういうこと?
毎月もらうお給料。そのうち「手取り」が口座に振り込まれますが、実はその前にいろんなお金が引かれています。
これを「天引き」と言って、会社が私たちの代わりに税金や保険料を引いて、国や自治体に直接払ってくれているんです。
引かれている代表的なものがこちら:
- 所得税
- 住民税
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険 など
つまり、会社員は「自分で払ってる感覚はないけれど、しっかり払っている」というわけです。
🔍 年末調整とは?
■ ざっくり言うと…
会社員のための、税金の“精算”手続きです。
1年の間に毎月天引きされていた所得税が「多すぎた or 少なすぎた」を調整します。
■ なんで調整が必要なの?
毎月の所得税は、「とりあえずこのくらいだろう」という見込みで引かれています。
でも、実際の年収や、生命保険などの控除額は人それぞれ。
だから年末に、以下のような情報をもとに再計算する必要があるんです:
- 年間の給与総額
- 保険料控除(生命保険など)
- 扶養家族の有無
- 配偶者の収入など
■ 誰がやってくれるの?
会社がやってくれます!
自分で税務署に行ったりする必要はありません。
■ 会社に提出する書類は?
年末調整の時期(11月〜12月)になると、こんな書類を提出するよう言われます:
- 扶養控除等申告書
- 保険料控除申告書
- 配偶者控除等申告書
- 各種保険の控除証明書(郵送で届くやつ)
会社に出せばOK!あとは会社がまとめて処理してくれます。
🧾 確定申告とは?
■ ざっくり言うと…
自分で1年間の所得や税金を計算して申告・納税する手続きです。
■ 誰がやる必要があるの?
以下に当てはまる人は、自分で確定申告が必要です:
- フリーランス・自営業(会社に勤めてない人)
- 副業で年間20万円以上の所得がある会社員
- 年収が2,000万円を超える人
- 年の途中で退職して再就職していない人
- 医療費が多くかかった(医療費控除を受けたい)人
- 住宅ローン控除を初めて受ける年
- 株・投資で利益が出た人(特定口座で源泉徴収なしの場合)
■ どうやって申告するの?
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」(オンライン)を使って作成
- e-Taxでネット申告、またはプリントして税務署に郵送・持参
■ 申告時期はいつ?
毎年2月16日~3月15日ごろ(※土日祝により変動あり)
✅ 年末調整 vs 確定申告の違いまとめ
項目 | 年末調整 | 確定申告 |
---|---|---|
対象者 | 会社員 | 自営業、副業ありの人など |
目的 | 所得税の再計算と精算 | すべての税金を自分で申告・納税 |
実施する人 | 会社 | 自分 |
提出時期 | 毎年11月〜12月(給与担当へ) | 毎年2月〜3月(税務署へ) |
🧾 第二章まとめ:税金の支払いってこうやってされてるんだ!
お給料から毎月引かれている「税金」。
実はその仕組みを知るだけで、お金の見え方が変わります。
この章では、
- どんな税金があるのか(所得税・住民税など)
- それぞれがどのように支払われているのか
- 年末調整と確定申告の違い
についてわかりやすく解説しました。
大切なのは「税金は知らないうちに引かれているもの」ではなく、
「ちゃんと知っておくべきお金」だということ。
今後、副業や控除、節税などの話をしていくための基礎として、
ぜひこの章の内容はしっかり押さえておきましょう!
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